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第214話 検診のすすめ

小児科医のつぶやき|第214話 検診のすすめ

 年末の慌ただしさから解放され、どこの小児科も年明けからのんびりした外来風景となりました。昨年インフルエンザの流行が早かったのが理由ではないかと思います。年末の地域医療センターも担当しましたが、前年と違ってウソのように患者さんが受診されなくてちょっと拍子抜けでした。但し、ここに来てやはりインフルエンザB型が再び流行の兆しを呈していますので、A型に罹患された方もあとしばらくは注意が必要のようです。    


 注意が必要といえば、大人も子どもも病気にならないように気をつけなければいけませんが、ではいったいどうすればいいのでしょうか。やはり病気にならないようにするには予防をすることが大事ではないかと思います。個人的なことになりますが自分はポリープが出来やすい体質で、実は先月も休診して大腸ポリープ切除を行ってきました。今回が3回目の切除になりますが、たまたま検診で見つかったもので、今のところ悪性の所見はありませんのでほっとしているところです。これからは自分も含めて大人の検診はますます重要になってくるのは間違いないようです。


 では、子どもさんに関してはどうかといえば、節目節目にある検診はとても大切だと思います。検診は発達段階を確認するためにはとても重要で、他には予防接種をきちんと接種しているか、成長はきちんと順調なのかなど、いろいろなことを確認します。幸い成人と違って子どもさんにはあまりややこしい病気というのはありませんので、検診を担当する時には普段そこまで頭を悩ますことはありません。ただ、時にこれはどうなのだろうと思うようなお子さんに遭遇すると、さてこれからどうすればいいのかと頭を悩ますこともあります。開業して間もない頃でしたが、お座りがうまく出来ないお子さんがいらっしゃいました。ちょっと遅いだけじゃないかなと思っていましたが、後に実は筋ジスのお子さんだったというのが判明したケースもありましたので、その時は本当に検診の大切さというのを実感しました。  


 自分は開業以来、水曜日午後の時間を産婦人科の健診業務をおこなっています。大学時代には福田産婦人科で小児科検診を担当していましたので、そこから数えるとかれこれ30年近くになりますが、これまでにいろいろな経験をさせてもらいました。今でも心臓の病気を持った赤ちゃんを見つけることは珍しくはありませんし、奇形や皮膚の病気などの赤ちゃんを診察することもよくあります。もし産婦人科の検診に行かなければ、いろんな赤ちゃんの病気を経験することもなかったし、赤ちゃんの診察も不安だったのではないかと思います。以前、産婦人科で嘔吐が続いているという赤ちゃんを診察し、これはちょっと急いで紹介しなければという赤ちゃんがいました。結局ヒルシュという外科疾患で、その中でも重症のヒルシュというのが判明した赤ちゃんだったのですが、治療のおかげで今は元気に自分の外来に来てくれています。このようなことを経験すると、やっぱり小児科医っていいものだなと改めて思います。


 いつもは検診を担当する身なのですが、今回検診を受けて見つかったポリープを治療したことによって、改めて検診の大切さというのを感じました。最近はガンになった方の話を自分の周りでもよく聞くようになりましたが、検診で早期に発見すれば治癒できるガンも多いと思います。成人の検診というと、どうしても面倒だとか痛そうだとか思われる方も少なくないようですが、しっかり麻酔を使ってくれる施設も多いので、まだ受けていらっしゃらない方はぜひ受けてみられてはどうでしょうか。また子どもさんの検診もどの段階でもとても大切なものですから、お仕事で忙しいこともあるかと思いますが、何とか時間を作ってしっかり検診を受けてお子さんの健やかな成長を見守ってあげて欲しいと思います。  



【令和8年2月】
よしもと小児科 吉本寿美

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