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第175話 戦いを終えて

小児科医のつぶやき|第175話 戦いを終えて

 あんなに暑かった日が続いていたかと思えば、いきなり朝夕は冷え込むようになってきました。もう慣れっこになっているとはいえ、相変わらず熊本の急激な気候の変化には驚かされます。そうなるとそろそろインフルエンザ流行が気になってきます。最近では今年こそは流行するのではないかと言われていますが、ここ2年流行が全くありませんのでどうなるのでしょうか。    


 話は変わりますが、今回は先月行われた菊陽町町長選挙について少し振り返ってみたいと思います。既にご存知の方も多いと思いますが、今回当選したのは自分の実弟です。病院で「先生と何か関係のある方でしょうか」と聞かれたことも少なくはないので、びっくりされた方もいらっしゃったかもしれません。4年前に初めて挑戦した時には僅かの差で現職候補に敗れましたので、その時は本当に悔しかっただろうと思います。頑張りすぎた代償は大きく、選挙後は体を壊してしばらく入院していました。当時は再度出馬する事は考えていなかったようですが、故郷を想う気持ちが弟の気持ちを奮い立たせたようです。    


 自分も前回同様、今回も少しだけ選挙のお手伝いをさせていただきました。いろいろ町内を回ってみましたが、4年前に比べるとかなり住宅が増えているのにびっくりしました。これからも増加する事が予想されていますので、あとしばらくは故郷の様子も刻々と変わっていくと思われます。それから今回はTSMCという巨大な企業がやってくるという事で、今回の町長選挙は全国から注目されていたようです。そのような自治体の舵取りトップを決める選挙ですから、結構大変なこともあったと聞いています。ただ弟は1年半前から地道に町内を自転車で回って住民の皆さんの生の声を聞いていたようですので、そこが当選の決め手になったようにも思います。  


 既に報道されているように、菊陽町はいろいろな問題が山積しているようです。ここ最近の1番の問題は朝夕の渋滞ではないでしょうか。年々悪化しているようで、病院前の道路は朝9時過ぎまで渋滞しています。またTSMCの工場稼働による地下水保全対策も課題として上がるようです。その他にもいろいろな問題があるように聞いています。あまり難しい事は自分には分かりませんが、新町長の手腕に期待したいと思います。    


 小児科医としても新町長に期待するところはあります。これは前町長にもお願いしてきたところですが、おたふく風邪ワクチンの接種費用の一部負担を町独自で行ってもらえないかという事です。残念ながら前町長には全く想いが伝わりませんでした。熊本県ではおたふく風邪ワクチンの接種費用を補助している自治体は3カ所程度だそうです。宮崎県や鹿児島県はもっとたくさんの自治体が補助を行っていますので、もし菊陽町がやれば他の自治体にも広がっていくのではないかと思っています。政策集にもその事は明記されていましたので、きっと実現してくれるものと思っています。幸い、兄弟であり意見をダイレクトに伝える事ができる関係になりましたので、いろいろ相談やお願いなどもしていきたいと思います。    


 今回の選挙活動を通して感じた事は、この町を変えて欲しいという想いを持った人がたくさんいらっしゃったという事です。当選が決まって、自分にも良かったですねと言ってくださる方が多いのには驚きでした。個人的にもこのままではダメだという想いがあったので、どう変わっていくのか期待して見守りたいと思います。改めて弟にご支援いただいた皆様にこの場をお借りして感謝の意をお伝えしたいと思います。ありがとうございました。    



【令和4年11月】
よしもと小児科 吉本寿美

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