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第7話 早寝早起き朝ご飯

小児科医のつぶやき|第7話 早寝早起き朝ご飯

さすが、熊本ですね。いきなり寒くなってきました。これからの季節、なかなか朝は布団から出られなくなってしまいます。僕自身は最近年をとったせいか、悲しい事に休日でも目覚ましより早く起きてしまいます。いよいよ、おじさんになってしまったかなとちょっと悲しくなっているこの頃です(実際、年齢は十分おじさんです)。しかし、「早起きは3文の得」と昔から言われているように、早起きして外の空気を吸うとすがすがすい気持ちになります。また、「寝る子は育つ」ということわざもあります。そこで、今回は「早寝早起き朝ご飯」を提唱されている、東京の神山潤先生の面白い記事がありましたので少しだけ紹介したいと思います。


神山先生は、夜の光が人に与える悪影響には4つの事があると言われています。

  1. 1.時差ぼけ
    夜に光を多く受けると、生体時計が狂って不適切な時に眠気と不眠が生じて、疲労、食欲低下、活動量が低下する。
  2. 2.明るい夜
    メラトニンの分泌を抑制してしまう。メラトニンには、抗酸化作用、眠気をもたらす作用、性的成熟の抑制作用があり、1~5歳で最も分泌されるようです。これは夜間
    に分泌されるので、明るい夜は分泌を抑制する。
  3. 3.睡眠不足
    夜更かしすると睡眠時間が減少する。認知機能、耐糖能が低下し、交感神経の緊張を高め、2型糖尿病の危険を高め、更にはインフルエンザワクチンの抗体価上昇も阻害する。
  4. 4.運動不足
    朝寝坊で、夜更かし状態になると運動不足につながる。肥満や、慢性疲労症候群の危険因子にもなる。さらにはイライラ感が高まる。

読んでみると、なるほどという感じです。昔から言われていることはまんざらでもないようですね。最近は朝ご飯を食べずに学校に行く子供も多くなったようです。その結果、いらいらしたり、肥満になったり、集中力が低下したりというようなことが現実に起こっています。簡単なことですが、早寝早起きを家族でやってみてはどうでしょうか?朝の光を浴びて、家族でご飯を食べる。そうすれば、頭もすっきりするし、家族の会話も増える、肥満にもならなくなる。こんないい事はないと思います。「忙しいからね~」とか「帰りが遅いからね~」と言ってしまえばそれまでです。週に1回でもいいので、チャレンジしてみませんか。これを機会に、ご家族の生活リズムを見直してみてはどうかと思います。これからの季節、寒さに負けずに早起きしましょう。きっと何かいい事がありますよ。


 

【2008年11月】
よしもと小児科 吉本寿美

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