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第22話 受験シーズン到来

小児科医のつぶやき|第22話 受験シーズン到来

最近は、この記事を面白く読ませてもらっていますと言われる方も多くなり、お恥ずかしい限りです。なかなかテーマを探すのも苦労しますが、思いつきで書いた文章ですので軽く流す感じでこれからも読んでいただければと思います。


で、いよいよ受験シーズン到来です。もう、30年以上も昔の事なので詳細は忘れましたが、僕も中学受験を経験しました。今のように塾にも行く事もなくのんびりとしていました。当然、高校には受験することなくストレートで上がれましたので、高校受験の苦労を知りません。お陰で大学受験は3回も経験しました。まあ、人生そう甘くはないものですね。しかし、受験も3度目となると慣れたもので、適当に息抜きをすることを覚えました。今ではこの浪人生活も、自分の人生にとってはいい経験であったと思います。しかし、当時は辛くてそのような事を考える余裕もなかったのでしょうね。


実は、我が家の長女も高校受験を目前にしております。どのような勉強をしているのかは全くわかりませんし、問題見ても難しくてお手上げといったところです。イライラしているのが手に取るようにわかります。早寝早起きとアドバイスをしても、まるで無視です。「人生って、高校で決まる訳じゃないから」と言ったこともありますが、子供には通用しないようです。あとは、最後の神頼みと親は思うばかりですが、神様も都合のいい時だけ頼まれてもね~と思われているかも知れませんね。


病院にも時々中学生が受診されますが、みんな忙しいようです。部活、塾でとても自分の時間はないようです。とても疲れているように見え、大丈夫かなと思う事もしばしばです。腹痛を訴えるお子さんも珍しくなく、いわゆる「精神的な腹痛」ではないかと思うこともしばしばです。今の時代、本当に中学生は大変だなと思いますが、高校入学については今のところ学力で判断するしかない(例外としてスポーツなどが優れていて推薦される場合もあります)ので、辛いところですね。でも、その後の人生の方が長いので、どうか高校受験で燃え尽き症候群にはなって欲しくないと願うばかりです。


桜の咲く頃には、希望の学校に行ける子供とそうでない子供がいます。全ての受験生に満開の花が咲いて欲しいと思いますが、そうでなくても長い人生、何がいいかわかりませんよ。僕も医者になろうと思ったのは2浪になってからなのです。それまでは工学部を受験して、エンジニアを目指していました。もし、すんなりと合格していれば、こんな記事も書かなかったでしょうし、子供を診察することもなかったでしょう。この季節になると、いつも自分の人生って不思議だなと思っています。人生、山あり谷ありですし、上手く出来ているなと思います。いい事ばかりはなく、悪い事ばかりもないのです。だから、人生って面白いのでしょうね。

受験生のみなさん、健康に注意して頑張って下さい。春はもう少しですよ!


【2010年2月】
よしもと小児科 吉本寿美

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