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第68話 今年を振り返って

小児科医のつぶやき| 第68話 今年を振り返って

恒例?となりました、今年を振り返っての時期になりました。今年も、多くの方に支えられて何とか無事に年末を迎える事が出来そうです。当院の診療方針に共感して受診してくださった保護者の皆様にも、改めて御礼申し上げます。この10月には開業10周年を迎えることが出来ましたが、改めて初心に帰り心機一転頑張りたいと思います。


それにしても、今年もまた予防接種の問題に振り回されました。せっかく定期化された子宮けいがんは、ご承知の通りの状況です。1ヶ月に1人の接種があればいいほうでしょうか。あのような報道をされたら、それはもう接種なんかしたくなくなりますね。医者が勧めてはいけないけど、接種はしてもいいよという、なんとも理解し難い状況が続いていますが1日も早く元の状態に戻って欲しいものです。


その他のワクチンですが、不活化ポリオワクチンは1月から接種開始しましたが、こちらは以外とスムーズに導入出来ました。Hib、肺炎球菌ワクチンの定期接種化は非常に喜ばしいことです。確実に重症感染症が減少しており、やっと諸外国に追いついてきたかなというところです。今後の課題は、13価肺炎球菌ワクチンの補助的追加接種でしょうか。


その一方で、個人的に得た情報では残された任意接種(水痘、おたふくかぜ、B型肝炎)については、来年度も定期化は見送りになったとのことです。理由はわかりませんが、当院ではかなりの方が水痘、おたふくかぜの2回接種をされているのですけどね。水痘、おたふくかぜの2回接種が浸透してきたことは、非常に喜ばしいことです。


通常診療に関しては、春先までインフルエンザが長引いたのがちょっと驚きでした。気候などの関係もあるのでしょうが、この傾向は今後も続くのでしょうか。そうなれば、ワクチンの効果が弱いとされているB型インフルエンザについては、手洗いやうがいのどの予防が大切になってきますね。幸い、脳炎の報告は熊本では聞かなかったようですので、これはよかったです。


夏はとても暑くて参ってしまいました。手足口病の流行はいつも通りで、特別変わったことはありませんでした。ですが、8月頃からRSウイルス感染症が流行し始めたのには驚きでした。こんなに早くから流行するのはあまり経験した事がありませんでした。そのRSも一旦終息したかのように思われましたが、11月中旬から再び流行の兆しをみせています。これが終わればインフルエンザが流行し始めるのですが、年内の流行は熊本ではないような気がします。さて、どうでしょうか。


個人的には、長女が大学進学で東京へ旅立ちやや寂しくなりました。ですが、文明の力とは素晴らしいもので、今ではSkypeなる便利なもので顔を見て会話が出来るようになりました。で、週末はサッカー応援に加えて、秋からはプロバスケットの応援が始まりました。ますます週末は忙しくなりました。ゆっくりすればいいのにと自分で思う事も多々ありますが、あのスリルがたまりませんし、勝った時の嬉しさは何ともいえないものがあります。でも、負けた1週間は辛い1週間ではありますが。


さてさて、来年はどんな年になるのでしょうか。通常ですと、年が明ければインフルエンザが流行して病院も忙しくなってくるのではないかと思います。個人的にはいよいよ大台に突入ですので、これまでにも増して自己管理をきちんとして各方面に迷惑をかけないようにしなければと思っております。

  今年1年ありがとうございました。心より御礼申し上げます。
  それではどうぞよいお年をお迎えください。



【2013年12月】
よしもと小児科 吉本寿美

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