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第4話 暑い夏ですね

小児科医のつぶやき第4話暑い夏ですねイラスト

暑い日が続いてますね~。昔はこれほど暑くはなかった記憶がありますが、いかがですか。これもいわゆる温暖化の影響でしょうか。僕が小さい頃はエアコンなるものはなかった時代ですが、それでも夜は窓を開けると涼しい風が吹いていた記憶があります。今はとてもエアコンなしでの生活なんか考えられませんね。年配の方に多いのですが、エアコンは付けないで頑張っているという方もおられるようです。あまり頑張ると本当に熱中症になりますから、エアコンは上手に使いましょう。注意する点は、温度設定を高めにする、直接体に当たらないように風向きを考えるなどでしょうか。


小児科はこの時期にはものすごく患者数が少なくなります。なかには「あいてますか?」とか「診察はあってますか」といって驚かれる方も多いようです。僕ら小児科医にとっては嬉しい時期ではあるのですが、夏には夏独特の病気が流行します。代表的な疾患は、ヘルパンギーナ、手足口病、とびひなどでしょうか。しかし、冬場と違って熱が続く病気はあまりありません。熱が下がったあとに「ぶつぶつ」が見られる、いわゆるウイルス感染症も多いようです。ぶつぶつといえば、「あせも」もこの時期に多いですね。昔はベビーパウダーを使っていましたが、最近ではあまり使わなくなりました。むしろ使う事でおむつかぶれが悪化したりするケースも多いようですので、一番の対処法は室温の調節に気をつけたり、小さいお子さんであれば昼間にシャワーで汗を流すのもいいでしょう。


日焼けについても、最近は日焼けをしないようにという考えに変わってきたようです。母子手帳からも日光浴という言葉は消えました。将来的に皮膚がんの発生も懸念されることから、日焼けは出来るだけしないように日焼け止めなどで予防するようにした方がいいでしょう。日焼けもたまに真っ赤になって痛々しい方も見られます。いわゆる「やけど」ですので、そうならないように注意しましょう。


そうはいっても、子供はいつも元気です。どんなに暑くても外で遊ぶ事が大好きです。これは非常にいいことだと思います。最近は家のなかでゲームばっかりしている子供が増えましたが、真っ黒になって遊ぶ子供をみると嬉しくなります。まあ、汚れているお子さんを見つめるお母さんの視線は冷たいですが。暑い、暑いと言っても涼しくなることはありませんので、暑いのを楽しみましょう。大人も子供と一緒に外で遊んでみませんか?何でもいいと思います。例えば、芝生に水をやる時に、子供にも水をかけてみます。これって、ものすごく子供は喜びます。お金をかけずに楽しむ方法は他にもいっぱいあると思います。たまには、大人も一緒に子供と外で汗をかいてみませんか。夜はぐっすり眠れること、間違いなしですよ。まだまだ、この暑さが続くようですがくれぐれも体調管理には気をつけて下さいね。

 

【2008年8月】
よしもと小児科 吉本寿美

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