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第144話 一連のコロナ報道について

小児科医のつぶやき|第144話 一連のコロナ報道について

 最初の頃はここまで被害が拡大すると思わなかったコロナウイルス感染症ですが、今や世界中に拡大し経済に大きな打撃を与えています。このままでは、いろんなお店や会社が倒産するのではとも予想されています。学校もいきなり休校になり卒業式も中止、コンサートなどのイベントも中止、スポーツも全て中止か延期、宴会もほとんど中止か自粛、さらには結婚式までも延期という事態になってしまいました。その影響で牛乳の消費が減少、甲子園も中止で周囲の宿泊施設に影響したようです。街中も人影はまばらで、デパートも売り上げはかなり落ち込み、飲食店は軒並み予約のキャンセルが続出し、お花屋さんもこの時期なのに売り上げが減少しているようです。     


 そして、SNSによる影響でトイレットペーパーやティッシュペーパーがたくさんあるのにもかかわらず、一時的に買い占められたため不足するという事態に陥りました。マスクにしてもそうです。本来は症状がない方は着ける必要はありませんが、街中にマスクの人が溢れかえっています。人混みに行く場合にするのはわからないでもありませんが、最近は車の中でもマスクをしている方を見かけます。症状がある方は使われた方がいいのでマスクを全て否定する訳ではありませんが、ちょっと異様な光景にしか見えません。その他にも納豆がいいというデマが流れて、一時的に品薄状態になってしまったようです。人間の心理を操作するSNSは、ほんと怖いものだと思いました。こんな時こそ冷静な判断が求められます。    


 小児科の外来もやはり病気をもらいたくないという思いからか、どこの施設でも受診者数が激減しています。当院はもちろんですが、夜間救急などでも受診する方は最近ほとんどいなくなったようです。恐らく、子供たちが人混みに行かなくなったので感染症をもらう機会が少なくなったのと、きちんと手洗いうがいをやるので予防が出来ているというのも影響しているのではないでしょうか。あるいは、今まで簡単に受診しすぎていたという可能性もあります。それは非常にいいことですが、病気はコロナウイルス感染症以外にもたくさんあります。最近だとヒトメタニューモウイルス感染症や、RSウイルス感染症がすでにちらほらいらっしゃいます。マイコプラズマ肺炎のお子さんもいらっしゃいますし、きちんと診断と治療を行わないといけない病気が他にもいろいろあります。  


 幸い、今年はインフルエンザの流行はほとんどなかったと言ってもいい程度に少なかったようで、最近は検査することもなくなりました。但し、他にも発熱が続くお子さんはたくさんいらっしゃいますし、肺炎のお子さんもいらっしゃいます。自分が治療できるお子さんは頑張って対応しますし、無理だと思えば場合によっては入院を勧めるケースもあります。ただ、発熱や咳などをすべてコロナウイルス感染だと疑って診察拒否すれば、医療崩壊に繋がりかねません。怖がっていたら、発熱の診療はやれないと自分は思います。今は治療法がないから恐れられていますが、実際には治っていく方がほとんどですし、マスコミが亡くなったとやや過熱気味に報道するのはいかがなものかと思います。    


 地震や台風の甚大な被害の際にも、日本人は冷静に行動してきたと思っています。今こそ、情報に振り回されるのではなく正しい情報を入手して、流行が落ち着くのを待って欲しいと願っています。そのうち、検査キットやワクチンも出来て、治療法も確立されていくと思います。そして1日も早く社会が正常に機能する時が来るのを期待してやみません。      



【令和2年 4月】
よしもと小児科 吉本寿美

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