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第122話 幸せとは

小児科医のつぶやき|第122話 幸せとは

 皆さんは幸せですか。いきなりのタイトルでびっくりされた方もいらっしゃるのではないかと思いますが、今回はいつもとは切り口を変えて、幸せについて考えてみようと思います。一概に幸せといっても、人によって幸せの基準というのが違いますので、一言では片付けられないとは思います。ある人はお金持になるのが幸せという方もいらっしゃるでしょうし、平凡に暮らせるのが幸せという方もいらっしゃるのではないかと思います。お金はあるに越したことはないですが、お金があっても幸せではないことも多いようです。いい例が、宝くじの当選者の方なのですが、1等数千万が当選した方のその後を追っかけると、多くの方が不幸な人生を歩んでいるというのは、意外と知られた事実のようです。    


 幸いにも、小児科医という仕事は子ども達の笑顔に癒される素晴らしい仕事だと思っています。病気の子ども達が元気になっていく過程のお手伝いを出来るのは、自分にとってはこの上ない幸せだと感じています。もし病気をしたら、ご飯も美味しく食べることは出来ませんし、心の底から笑うことも出来ません。家族のなかに病気の人がいれば、家族はばらばらになってしまいます。そうなれば、たとえお金があっても幸せを感じることは出来ないでしょう。病気になって初めて健康のありがたさを知ることが出来ます。


 では自分自身、「何が幸せですか」と問われたら、ちょっと困ってしまいます。改めて考えたこともありませんので、何が幸せなのでしょうか。子ども達の笑顔に出会えるのが幸せというのは間違いないですが、最近では家族が健康で平凡に暮らすことが出来ればそれが一番幸せなのかなとも思います。自分の3人の子どもは熊本を離れ、東京で生活をしています。ネット社会のおかげで、今では簡単に連絡を取ることが出来るのは驚きです。健康でなければ、元気な子ども達に会うことも出来ませんし、サッカーやバスケの応援に行くことも出来ません。自分では当たり前と思っていることが出来なくなったら、かなり不安な気持ちに襲われることでしょう。


 5月の連休前から話題になった沖縄を中心とした麻疹の流行も、2回のワクチンを接種しておけばかなりの確率で防ぐことが出来たと思いますが、なぜ出来なかったのか。果たして、国家は日本国民の幸せをどう考えているのか。病気が蔓延すれば、日本の幸せは逃げていくのは明確なことです。そこを何とかするのが国家だと思いますが、相変わらずワクチン行政はお粗末の限りです。ちょっと病気が流行っただけで、本当に必要な子どもに接種するワクチンがないのに、メーカー任せではどうしようもないでしょう。そんな状況なのに、ワクチンを接種しましょうとか言われても、困るのは我々現場の人間と、接種が必要な子ども達です。今まで何度も言ってきましたが、ワクチン行政はもう少し国家主導で行うべきだと思います。    


 幸せを手に入れるには、ある程度の努力も必要なのかもしれません。健康を手に入れるには、ワクチン接種は必要ですし、検診を受けるというのも大事なことです。早期発見、早期治療で治るガンも増えました。どんなにお金があっても治すことが出来ない病気もあります。やれることはやっておくのが幸せに繋がっていくのではないかと思います。



【2018年 6 月】
よしもと小児科 吉本寿美

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