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第69話 2014年はどうなるのか

小児科医のつぶやき| 第69話 2014年はどうなるのか

明けましておめでとうございます。昨年は開業10周年を迎え、11年目に突入しております。今年もどうぞよろしくお願いいたします。さて、今年はどんな1年が待っているのでしょうか。昨年はRSウイルス感染症が夏から流行し、手足口病も12月まで流行するなど、子どもの病気は昔のような季節性が無くなりつつあるようにも感じました。更には年末にいきなり春先に流行するB型インフルエンザの患者が多数受診し、びっくりしました。年明けから爆発的に流行するのでしょうか。


その一方で、以前のような重篤な細菌感染症は減ったように思います。これはひとえに色々なワクチン接種の賜物だと実感しています。ワクチンについては、昨年末に「水痘ワクチンの定期接種化」というニュースが突然流れてきました。Yahooにも出ていましたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。喜ばしいことではあるのですが、なぜ水痘だけという疑問は残ります。どうしておたふくかぜやB型肝炎ワクチンは先送りされたのか。3つ同時に定期接種にという嘆願書が出ていたはずですが、この国のやることは全く持ってわかりません。また、水痘ワクチンが定期になるまで接種控えが起きないかというのも気がかりです。未だに罹患した方がいいという誤った考えを持っている方の多いのも残念でなりません。


ついでにワクチンについて言えば、当院では今年の強化目標として「水痘、おたふく風邪ワクチンの2回接種の奨励」と「B型肝炎ワクチンの接種率向上」を掲げたいと考えております。任意接種ですので非常に心苦しいのではありますが、罹患したお子さんを診察するとやはり1回だけでも予防接種をされていたらといつも思ってしまいます。例年、罹患して卒業式や入学式に出席出来ないお子さんが数名いらっしゃいます。診察室でお子さんが泣くのですが、出席は出来ないので一生悔辛い思い出として心に残るのではないでしょうか。うるさく勧めると思いますが、どうぞご理解ください。


個人的には、あまり大きな目標というのはありません。最近になってやっと病気をしなくなったので、今年も病気をしないよう努めてまいりたいと思っております。特に胃腸炎には毎年苦しめられましたので、あの苦しみだけはもう勘弁です。5月には遂に50歳を迎え、自分では人生の半分きたか~と思っていましたが、妻からは「そんなに長生きするつもり?」と言われてしまいました。確かにそうかもですね。自分では50歳という実感はありませんが、飲んだ翌日が辛く感じたりだとか、朝起きたら二度寝出来ないなど、確実に体は衰えていっているように思います。ですが、気持だけは若々しく感じるのは日々接している子ども達のお陰ではないでしょうか。診察していると、手紙をくれたり、肩を揉んでくれたりする子どももいます。泣いてばっかりの子どももいれば、ニコッと笑ってくれる子どももいます。みんなそれぞれに可愛くて、パワーを貰っている気がします。子ども達に感謝ですね。


そんなこんなで特別目新しい事はありませんが、事故のないように努めて参りたいと思います。今年もスタッフ一同よろしくお願いいたします。



【2014年1月】
よしもと小児科 吉本寿美

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